コラム:西村吉郎
第3回 派遣の業務、女性では事務的な仕事が圧倒的
一昨年まで、派遣で働くスタッフのおおむね7割は女性といわれていました。ところが、昨年3月に、労働者派遣法が改正施行されると同時に、「物の製造」の分野での派遣が解禁されたことから、この製造分野を中心に、男性スタッフも増加しているようです。厚生労働省が昨年8月31日時点で調査したところ(「派遣労働者実態調査結果の概況」)では、派遣労働者の性別構成比は女性62.8%に対して、男性が37.2%となっています。
産業別に見た場合、男性スタッフが数的に優位なのは製造業と運輸業です。この2つを除くその他の産業では、65%から93%までを女性が占めるなど、女性優位となっています。では、現実に派遣で働いている人たちは、どんな仕事に就いているのでしょうか。同じ調査で見ていくことにしましょう。
下のデータは、男女別に、派遣スタッフが従事している業務の上位10位までを示しています。複数の業務を兼任しているスタッフは、複数業務にカウントされていますので、合計が100%にはならないことに留意してください。
一方、男性では圧倒的に「物の製造」が多くなっています。機械設計、ソフトウエア開発、研究開発など、いわゆるデスクワーク以外の業務において、男性スタッフが受け入れられる割合が高いといえそうです。
ちなみに、2000に実施された同調査では、女性の業務の上位は「事務用機器操作32.9%」、「一般事務27.7%」、「受付・案内、駐車場管理等4.9%」、「財務処理4.7%」、「ファイリング4.0%」となっていました。一般事務とファイリングの仕事の需要が急速に伸びているといってよさそうです。

