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Column 初めての派遣 派遣会社、派遣先企業と上手に付き合うために

コラム:西村吉郎

第4回

働き始めの1週間、あいさつと質問が打ち解ける
秘訣

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ついに迎えることになった派遣スタッフとしての初仕事。慣れないうちは緊張がほぐれず、また、とまどうことも多いことでしょう。とくに、新しい人間関係にスムーズに溶け込めるかどうか不安でいっぱいかもしれませんが、周囲に迷惑をかけないよう気配りできて、仕事にも前向きに取り組む姿勢を感じ取ってもらえれば、自然と受け入れてもらえるようになります。

具体的に、出社初日の行動を考えてみましょう。この日は、派遣会社の営業担当者と一緒に出社し、派遣先の契約担当者もしくは配属先の上司にあいさつすることになります。このとき、営業担当者が付き添ってくれるからといって任せきりにするのではなく、「本日よりお世話になります。よろしくお願いします」とあいさつしましょう。社会人としてあいさつは欠かせないものですし、一言でも言葉を発することで、気持ちもずいぶんと落ち着くはずだからです。

職場の責任者と指揮命令者(*1)の確認などが終わったら、全員が揃った頃を見計らって、責任者があなたを職場のみなさんに紹介してくれることになります。場合によっては、朝礼などで全員揃っている前に立たされ、あいさつを求められます。「本日より、こちらの部署でお仕事をさせていただくことになりました。○○と申します。よろしくお願いします。」などと簡単なもので十分です。元気に、笑顔で自己紹介しましょう。

いざ自分の席につくと、指揮命令者から部署としての業務の役割などについて説明があり、その中であなたが担当する仕事の流れなどが指示されます。そして、とりあえずはその日1日の仕事について指示があり、仕事がスタートします。仕事の内容自体は、おそらくごく簡単なものから始めることになりますが、だからといって、いきなりすぐ取りかかるのも考えものです。

どんな仕事でも、会社にはその会社なりの独自の決まり事があるのがふつうです。たとえば、コピーを取る場合、通常は1枚コピーするごとに何円かのカウンター料金が発生しますが、その料金を節約するために、A42枚ならA31枚でコピーしてから切り離すなど工夫している会社もあったりします。社内用には使用済み用紙の使用を義務づけている場合もあります。それなのに、自分の判断で仕事を進めてしまうと、職場の流儀に反することもあるわけです。

ですから、仕事の指示を受けるときは、具体的にどう進めればいいのかも含めて、指示を仰ぐことが肝心です。指揮命令者から直接ではなくても、席が隣り合っている人に聞いてみるのもいいでしょう。

はじめのうちは、どんなに分かっている仕事でも、周りの誰かに具体的な進め方を聞く。これは、自己判断による失敗を避けると同時に、周囲の人とのコミュニケーションを円滑にしていくための秘訣です。たとえ仕事に関することであっても、一言ふたこと言葉を交わせば、そこから自然に会話も生まれてきます。また、自分から積極的に周りの人に聞く姿勢を見せることによって、仕事に前向きな人との印象を与えることにもつながります。

1日の仕事が終わり、退社する段になったら、ここでもしっかり「お先に失礼します」とあいさつして席を立ちます。初日は、そろそろ帰宅の途についている頃合いを見計らって、派遣会社の営業担当者から労いの電話が入ることもありますので、無事に初日が終わったことを報告するとともに、出社時の付き添いに対するお礼の言葉を添えておきましょう。


(*1) 派遣スタッフに仕事の指示を行うとともに、業務の確認、勤務状況のチェックを行う担当者。通常は職場の上司(課長や主査、あるいは係長など)が当事者となる。


このシリーズは、オールアバウトや雑誌などで人材・転職・派遣をテーマとする記事制作に関わって20年のライター、西村吉郎が担当しています。