第7回
モチベーション維持のための目標を立てよう
どんな会社でも、社員に対しては、常に高いモチベーションを持って、効率よく仕事をこなし、業績の向上に貢献することを期待しています。そのために会社は、教育訓練や業務ローテーションなどにより能力開発を実践したり、資格取得者に報奨金を出すなど、社員のやる気を引き出すためにさまざまな手法を活用しています。また、職場を預かる管理者は、チームワークやコミュニケーションのあり方に気を配り、部下の育成や自己啓発のための指導を熱心に行うことになります。
正社員とイコールではありませんが、派遣先は、派遣スタッフに対しても意欲と責任感を持って業務にあたることを期待し、管理者を通じて指導を行います。派遣スタッフも職場の一員であることには変わりはありませんから、モラールが低下して職場のチームワークを乱すようなことになっては困りますし、スキルアップすることによって、処理スピードが早くなったり、より高度な仕事がこなせるようになれば、職場全体の業績アップにつながるからです。
ただ、派遣社員が担う業務の多くは定型的で、中長期的な技能形成を必要とする仕事ではないこともあって、派遣先で特別な教育訓練や能力開発が実施されることはまれです。
だからといって日々の仕事に流されてしまうようなことになると、いっこうにスキルアップはできません。
どんな業務であれ、誰にでも簡単にこなせるレベルから、幅広い知識や技術力が要求されるレベルまで、段階があります。職場の管理者は、前述の理由などから、派遣スタッフにも、少しでもハイレベルな業務がこなせるように、ある程度のレベルまでこなせるようになったら、一段高いレベルの業務を任せるといった方法で、育成を図ろうとします。一定の仕事がこなせるようになったら、単一の業務ではなく複合業務の契約に切り替えて、それまで範囲外だった別の仕事を任せられることもあります。つまり、派遣スタッフでも、仕事に対して積極性があれば、チャンスが与えられることになります。
派遣スタッフにとって、派遣期間が短いことや派遣先の社員ではないという意識から、仕事に対するモチベーションを維持し続けるのは難しいことですが、せっかく仕事を続けながらスキルアップの機会を生かさないのは自分にとって損です。派遣先が何の教育もしてくれないからとあきらめるのではなく、自分自身でモチベーションを高める努力をしましょう。
仕事に前向きに向き合うために、自分なりの目標を持つことをおすすめします。この目標は、必ずしも仕事に関することでなくても構いません。資格を取得したい、いずれは正社員になりたい、習い事を始めたいなど、何かしらの目標を持って臨めば、自ずと仕事にも張りが出てきますし、自分のキャリア形成に役立つことでしょう。

