第3回
達人に学ぶお金の貯め方
「お金を貯めようと頑張っているけれど、思うように貯まらない。どうしたらいい?」という質問を受けることがあります。中には「とにかくお金を貯めないと…」という義務感から気持ちばかりが焦っている人もいます。このような人がいる一方で、「お金が貯まる人」がいるのも確かです。お金が貯まる人は、もともと収入が多かったり、お金をあまり使わない人だったりもしますが、限られた中で工夫しながら頑張っている「貯蓄の達人」がいるのも事実。「貯蓄の達人」はどうやってお金を貯めているのでしょう?
貯め方の基本「先取り&積み立て」
「お金がなかなか貯まらない」という人に「どうやって貯蓄をしているのですか?」と聞くと、「毎月頑張って節約して残りを貯めるように心がけています」という答えが返ってくることがあります。でも、これではダメ。いつまで経っても、思ったようにお金は貯まらないでしょう。「貯蓄の達人」は、「毎月のお給料が入ったらまず貯蓄」つまり、「入ってきたお金を使う前に貯蓄分を確保してしまう」方法をとっています。その方法は、ほとんどの場合、給与天引きか銀行などの自動積立です。これらを利用すると、手間もかからないし、何よりも貯蓄に強制力が働いて、「今月は積み立てるのを忘れた!」「今月は使っちゃおう!」といったこととも無縁に。気づいたときには「え? こんなに貯まっていたの?」なんて、うれしいことになるのです。
つもり貯金
もう少し、やる気のある人には「つもり貯金」をおすすめします。「コーヒーを飲んだつもりで300円貯金」というように、使ったつもりでそのお金を貯めるのです。長期にわたっての貯金は難しくても、たとえば「週末の少し贅沢なランチのため」の貯金ならどうでしょう? 「貯蓄の達人」は、ちょっとした臨時出費程度なら、このようにしてやり繰りをして、決して赤字は出しません。赤字を出さないことも貯蓄を続けるための秘訣なのです。
貯蓄に王道なし
よくいわれることですが、「貯蓄に王道なし」です。地道に積み立てをするのが一番です。その際の注意点は、「目的にあった商品で積み立てる」こと、そうして「無理のない金額設定で積み立てる」こと。このふたつは、いずれも積み立てを長続きさせるためのコツです。不思議なもので、お金は、ある程度貯まると加速度的に殖え始めます。これは本当です。「貯まらない」なんてぼやいていないで、1日も早くその加速度を実感できるように頑張ってみませんか?
久谷 真理子 プロフィール
株式会社フリーダムリンク取締役。
ライフプラン・資産運用などの相談業務に携わる。そのほかに、執筆やセミナー講師などとしても活躍中。NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会2006年「くらしとお金のFP相談室」担当相談員。
<保有資格>
CFP(R)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー。ホームページ http://www.fdom.co.jp/
