第11回
家を手に入れるために知っておきたいこと・パート 2
家を買うにあたって、ある程度の思い切りが必要なのは事実。しかし、それも資金計画がしっかりしていることが最低条件です。「家を手に入れるために知っておきたいこと・パート2」では、ムリのない資金計画のたて方についてお話します。
お金の用意のしかた
家を手に入れるためには、家の価格そのものに加え、諸費用が必要になります。このように書くと、当たり前のようですが、実際には「家の価格以外にもお金がかかるんですか?」と驚く人も少なくないのが事実です。
諸費用の目安は、新築マンションであれば物件価格の5%程度。中古マンションや一戸建ての場合は更に仲介手数料が必要になるため、物件価格の8%程度を見込んでおきましょう。3,000万円の物件を購入するのに、新築マンションであれば150万円程度、中古マンションや一戸建てであれば240万円程度の諸費用が必要になるということです。「諸費用はおまけ程度」と甘く見てはいけません。
ローンの組みかた
ローンの骨組みを決める要素は3つ、「元金・金利・期間」です。「元金」は「いくら借りる?」ということ。「金利」は「どの金利タイプで借りる?」ということ。「期間」は「どのくらいかけて返す?」ということです。これらについてひとつずつ考えていくと、自分にふさわしいローンの形が見えてきます。
「いくら借りる?」について考えるときは、下記を参考に、自分が返済できる額を把握するところから始めましょう。ポイントは、現在住居のためにかけているお金と、家を購入した後に住居にかけるお金が同程度であること。ここをひとつの基準にして、返済できる額を検討しましょう。
「現在の出費(住居費+貯蓄)=購入後の出費(住宅維持費+ローン返済)」
次に金利タイプについて見てみましょう。おもなものは、最後まで金利がかわらない「全期間固定金利型」、適用金利が半年毎に見直される「変動金利型」、借入れ時から数年間金利が固定される「固定期間選択型」の3つです。これからの金利がどのようになるかがわからない以上、損得で金利タイプを選ぶことはできません。将来金利が動くであろうことや現状の金利水準を考慮のうえ、自分にあった金利タイプを選びましょう。
最後は期間についてです。期間については、各金融機関が独自に定める要件の範囲で検討することが前提となりますが、大切なのは、実際に自分がローンを返し続けられる年数がどのくらいかということ。自身の収入の変わり目に着目して、老後に返済を持ち越さない期間を設定しましょう。
住宅ローンとは長いお付き合いになります。途中で「イヤ」と放り出すわけにはいきません。人任せにせず、自分でしっかり選びましょう。
久谷 真理子 プロフィール
株式会社フリーダムリンク取締役。
ライフプラン・資産運用などの相談業務に携わる。そのほかに、執筆やセミナー講師などとしても活躍中。NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会2006年「くらしとお金のFP相談室」担当相談員。
<保有資格>
CFP(R)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー。ホームページ http://www.fdom.co.jp/
