第4回
仕事には常に邪魔が入るものと考えるべし!
いまでこそマイペースで仕事している身ですが、会社勤めしている間は、早急に仕上げなければならない原稿があるのに、上司は「あれ、どうなってる」などと聞いてくるし、部下は「カメラマンの手配ができないよ」と大騒ぎだし、編集部からは「原稿まだ?」と催促の電話が入るし、あげくには同僚から「今夜飲みにいかない?」と誘いかかる、といった具合にしょっちゅう中断を余儀なくされ、結局、誰もいなくなった深夜になってやっとエンジンが掛かり出す。そんな日々の連続だったように思います。
こんなことはほとんどの人が経験していることのようで、ブライアン・トレーシーという人の『頭がいい人、悪い人の仕事術』(アスコム、片山奈緒美訳)という本によれば、「仕事時間の75%は、ほかの人との会話が議論に費やされている。しじゅう気を散らされたり、邪魔されたり、電話が鳴ったりする。どんな環境でも、就業時間の50%相当が、同僚とのムダな雑談に費やされている」そうです。
そこでこの著者は、就業時間よりも1時間早く仕事を始める、昼休みも仕事をする、さらに1時間残業して、1日3時間、だれにも邪魔されない時間をつくるという方法を提案しています。果たしてこれが”頭がいい人”の仕事術といえるのかどうか、ちょっと疑問ですが。
派遣スタッフとして働く皆さんの場合も、突然の来客への応対やコピーを頼まれたり、出る必要があるのかどうかわからない会議に招集されたり、隣の席の人から仕事に関係のない話題で話しかけられたりと、そんなことはしょっちゅうだろうと思います。
組織の中で働いている以上、仕事に集中できる連続した時間を持つ、という考えは半ばあきらめましょう。そうしないと、なにかしらのことで中断を強いられるたびにイライラし、あげくには、あからさまに嫌がっている表情をしたり、「そんなのは私の契約業務外です」などと露骨に断るなどして、雰囲気を気まずくしてしまいがちだからです。
そのうえで、15分とか30分とか、だれにも邪魔されずにすむ時間は1日のうちに何回か必ずあるはずですから、日常の業務はその時間に片づければいいや、と臨機応変に考えるのです。予定していた分量の処理が進まなかったときは、少しくらい残業しましょう。そうすることで、あなた自身、仕事でストレスを感じずにすみますし、「○○さんは、忙しいときでもイヤな顔ひとつせずに 頼みごとを聞いてくれる」などと職場の受けもよくなること請け合いです。

